2012年05月24日

SIGP228採用の理由!後編

SIGP228採用の理由!後編
何時もブログを御読み頂きありがとうございます。
 何か、記事の内容やその他ご質問がございましたら、是非ブログ内でコメント頂ければ幸いです!
 御答え出来る範囲で対応させて頂きます!!


 では、本題に!
 前回に引き続き、何故?P228を採用するに至ったか、、
 いよいよ!後編!核心にせまります!!
 ここで、先ず始めに、ご存知の方々は、多いと思いますが、P228について、資料等から少しだけ銃本来の説明をしてみます。
 P226を小型軽量化したモデルとして1989年にリリースしたのがP228です。
 このP228は小型軽量化したことによりP226よりもかなり安価になったとも言われています。
 さらに加え元から装弾数が13発+1発と多い事から、アメリカ軍では「M11」という名称で制式採用されている他、国土安全保障省 (DHS) 、FBI、DEAと言った捜査機関でも使用されています。
 また、その他フランス国家憲兵隊の特殊部隊であるGIGN、ドイツの特殊部隊であるGSG-9、イスラエル陸軍、海上保安庁特殊警備隊 (SSTの前進)、FAA「スカイ/エアマーシャル」等ののハンドガンとしても正式に採用されたと言われており、P226との競争で勝利したベレッタM92に対するリベンジを果たしたと言われています。
 一般的に、P228は、P226のスライドを短くしたものと解釈されがちですが、装弾数を減少させることによって、フレームをスリム化し、手が小さい人間でも使用できるようにしています。
 また、P226のグリップとも若干異なり、親指が当たる部分がややへこんでいて、P226に比べても握りやすくなっています。P226とP228では、実際に握った感覚に大きな違いがあります。これは、228について次号以降触れてみたいと思っています。 現在は一般向けの製造が中止され、新たにP229に9mmモデルができています。
 しかしながら、知識が無いというのは悲しい事です。
 当時は銃の正しい把持方法なんて誰も知りません。
 そのため、女性用に開発された小さい銃と言うだけですなわち、日本人の小さな手のも適しているに違いないと言う事で、幹部を含め私達隊員が納得して決断するに値する事項だったのです。
 勿論キチンとした確かな知識を得た現在では判断出来るのですが、当時の私達が知っていた銃の把持方法については、間違っていたとは断言出来ませんが、間違っていたのではと今は思っています。
 銃の把持、その考え方には完全な正解は無いのです。
私は手が小さい方です。ゴルフをされる方はゴルフグローブのサイズを測って購入するので、ご自分のサイズをご存じの方が多いと思いますが、私はゴルフ用のグローブは23です。
 それでもまだ少し手袋が大きいのですが、これ以上小さいと手の平や甲がきつくなります。そのため、仕方がなく、このサイズを使用しますが、実は指はまだ余っているぐらいです。
 多くの教官に銃の把持方法を習い、自分なりに習得した正確であろう把持の仕方をすると、現在の指や掌が浮くぐらいに余裕のある保持が出来るようになりました。この把持の仕方についても、追々御説明しますが、基本的に把持する手は、銃を如何に固定するか、そう手を万力のように使うのです。
 どの様に銃を固定するか、(手は、銃座ですから、きちんとした正しい固定が最重要です。)
 そして、手や掌、指のどの部分で固定するのか、把持するのかが問題になってくるのです。簡単に言えば、ゴルフ等のグリップに似ているのかも知れません。文章で書くのは難しいので、追々細かく説明を行いますので、ご期待下さい。
(出来ればご特区に是非御来場下さいませ!簡単に優しくレクチャー致します!)
 しかし、銃を選定する当時にこのテクニックを知っていれば・・・今頃異なった銃を選定していたかも知れません。加えてその後もけん銃について苦労する事も無かったかも知れません。でも、当時の選択ミスによって今の知識を得る事が出来たとも言えますが。
 すなわち、何年間も要望していたのに配備を見送られていた自動けん銃!この自動けん銃SIGP228・・を手にする事が出来たのは、防衛省が当時ミネベア社製のSIGを採用した経緯とPu輸送護衛業務のお陰で私達も自動けん銃を手にする事と成るのです。
 そして、漸く渋々ですが、、(選択肢が限られたわけですから、、)
 希望する銃が決まり、直ぐに本庁調達で契約が進みけん銃の輸入手続きが進められたのですが、なかなかその後の作業が進まなかったのです。
 それは、現在ではドイツは統合されています。合わせて現在では、SIGはSIGUSAが存在する事で比較的容易に銃の調達が可能ですが、当時は非常に難しく、特にブランド銃でもあるSIG社・・合わせて新製品です。調達に凄く時間が掛かり、合わせて当時まだあまり知られていなかったノバック氏が我々の銃の為に開発したばかりのノバックサイトを装着してくれるというおまけ付きで、その為に遅れに遅れて研修に間に合わないと言う事態と成ったのです。
 銃が隊に納入されたときのことは今でも憶えています。
 ライトバンで現れた業者が荷台から降ろした段ボール箱の中から皆様もみた事があると思いますが、SIG228のモデルガンと全く同じの紙箱に実銃が納められていました。ハッキリ言って「紙箱に??実銃??」というのが第一印象でした。
 箱を開けると・・・メイドインウエストジャーマニーの刻印が・・・そう・・西ドイツ製の刻印です。
 加えて、当時最新鋭ののバックサイトが・・・
 そして、今では当たり前になっているシュミニッションバレルまで・・合わせて納入されたのです。。
 興奮しながら使用したSIGP228については、次回・・・
 加えてその後多くのガンスミスにに出会い、銃開発(ベレッタエリート1,2,CQB,クーガーやS&W5906、945&945ショート等)についての裏話なども追々お話し出来ればと考えています。
 お楽しみに・・




同じカテゴリー(セカンドサイトピクチャー)の記事画像
100年経っても大人気♫1911シリーズ♬
マズルフラッシュ!
SIG P224!!(新製品情報!)
実銃!新製品情報!SIG556 Patrol rifle!!
新製品ライトシステム!
新製品情報です!Magpul XTM Handstopキット!!
同じカテゴリー(セカンドサイトピクチャー)の記事
 100年経っても大人気♫1911シリーズ♬ (2013-12-14 15:11)
 マズルフラッシュ! (2013-08-23 20:45)
 SIG P224!!(新製品情報!) (2013-01-31 17:00)
 実銃!新製品情報!SIG556 Patrol rifle!! (2012-12-22 20:00)
 新製品ライトシステム! (2012-12-20 16:00)
 新製品情報です!Magpul XTM Handstopキット!! (2012-12-17 19:00)

Posted by 特殊作戦群区  at 12:22 │セカンドサイトピクチャー